
今般、金融機関を取り巻く環境が急速に変化する中、金融機関が重要な業務を最低限維持すべき水準において提供し続ける能力を確保することが重要であるとの考えから、実務上の論点や課題を整理し、「オペレーショナル・レジリエンス確保に向けた基本的な考え方」(案)として公表されました。
未然防止策を尽くしてもなお、業務中断が生じることを前提に、利用者目線で早期復旧・影響範囲の軽減を確保する枠組みとして国際的に議論されていることを踏まえ、日本においても、各金融機関によるより良い実務の構築に向けて、論点・課題を整理したディスカッション・ペーパーに基づく意見交換を、金融機関や有識者と行う方針を示しています。
具体的には、金融機関に期待される役割として、
- 「重要な業務」の特定
- 「耐性度」の設定
- 相互関連性のマッピング・必要な経営資源の確保
- 適切性の検証・追加対応
についての当局の考え方が示されています。