
ISACA国際本部に掲載されている内部監査に関する記事の概要を紹介します。
「内部監査プロセスにおけるAIの導入」(Bhushan Shinde, “Artificial Intelligence Adoption in Internal Audit Processes” 1 Dec. 2021)
AIを内部監査に導入するメリットとして、まずリスク評価、監査計画、往査、報告など、監査の各フェーズの自動化により、効率性の向上とコストの最適化、リソースの有効活用、ビジネス価値の向上等、自動化で得られるメリットがあります。また大量のデータ処理が可能であることから、監査人の指摘事項検討をサポートすると共に、データ分析により不正発見にも役立ち、監査手順の合理化にも役立つことから、内部監査のポテンシャルを向上させるでしょう。従来の退屈な文書作成作業から解放されることで、監査人が監査結果をより詳細に検討でき、監査の専門性の向上の効果も期待できます。
そしてこのようなAI活用のために、組織はAIがどれだけ正確に問題を特定しタスクを自動化しているか、評価するための指標を持つことが重要となるでしょう。
