
金融庁は、2020年3月6日に記述情報の開示の充実に向けた研修会における説明資料を公表しました。
https://www.fsa.go.jp/policy/kaiji/02.pdf
本研修会は、参加者が限定されたこともあり、今回の速やかな資料の講評は評価できると思います。
内容は次のようになっています。
- コーポレートガバナンス改革と開示
- 金融審議会ディスクロージャーワーキンググループ報告に基づく開示府令改正の概要
- 「記述情報の開示に関する原則」の概要
- 「記述情報の開示に関する原則」 総論のポイント
- 「記述情報の開示の好事例集」の更新等の概要
- 財務情報と記述情報(非財務情報)
- 有価証券報告書と任意の開示書類
- 研修会参加企業からのコメントを踏まえた記述情報に関するQ&A
- Q1 経営方針等に関する経営者の認識
- Q2 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等(KPI)の記載
- Q3 潜在的なリスクの記載
- Q4 虚偽記載の考え方
- Q5 事業等のリスクの区分
- Q6 事業等のリスクの継続性
- Q7 ESGやTCFD(※)に関連するリスクの開示
- Q8 経営者の視点による認識および分析・検討内容
- Q9 重複する内容の記載方法
- Q10 キャッシュ・フロー分析の記載
- Q11 記述情報(非財務情報)と監査上の重要な検討事項(KAM)との関係
- Q12 財務情報との関係
- その他
- 分かりやすい開示
- 監査の状況に係る情報
- 政策保有株式:投資家が期待する好開示のポイント(例)
内部監査の視点
2020年~2021度の監査テーマとして、企業内容等の開示に関する内閣府令改正を挙げている内部監査部門もあると思います。今回の資料は陥りがちなリスクの参考となる情報や、記述の好事例(ベストプラクティス)を幅広く示しています。監査計画及び監査プログラムの作成にあたり有益な情報だと思ます。
皆様の組織においても参考されてみてはいかがでしょうか。
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