
ISACAは、2020年3月3日に「Business Continuity–Pandemic Preparation」のブログをアップしました。
新型コロナウィルスの世界的流行を踏まえ、事業継続におけるパンデミックのリスク評価における5つの重要なキークエスチョンとチェックリストを示しています。
<キークエスチョン>
収益に与える潜在的な影響は何か
サプライチェーンに与える潜在的な影響は何か
お客様に与える潜在的な影響は何か
従業員に与える潜在的な影響は何か
危機管理計画における権限移譲をどうするか
チェックリスト
https://www.cdc.gov/flu/pandemic-resources/pdf/businesschecklist.pdf
内部監査の視点
今回のコロナウィルスの問題は、企業の事業継続計画・態勢(BCP/BCM)に大きな課題を投げつけています。一部の企業ではパンデミックのBCPを策定していたものの、訓練の優先順位は首都直下型地震を優先し、パンデミックまでは訓練していなかったのではないでしょうか。今回の状況下においては、リモートワークの回線の圧迫や従業員向けのモバイル端末の不足など、多くの企業でBCPの実効性に課題が発生しています。
まさに有事の状態にある中、内部監査はどのような価値を発揮できるのでしょうか。手探りの中、経営との対話が重要な局面あるように思います。1線・2線が目下の対応に追われる中、内部監査だからこそできる客観的な分析や、外部からの情報の提供などを通じてこの有事に対応するための一つの機能として価値を発揮していけるのではないでしょうか。
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