
CIIAのAudit and risk magazineのブログで、内部監査人の将来についての考察記事が掲載されています。デジタルやテクノロジースキルへの傾向が強まる昨今の状況を踏まえつつも、ビジネスリスクや内部統制の理解、ソフトスキルなど監査人の基本的スキルの重要性を指摘しています。
https://www.iia.org.uk/audit-risk-magazine/features/internal-audit-careers-2020-tools-for-tomorrow/
内部監査の視点
内部監査業務はいわゆる知識労働であり、非定型かつ複雑な問題を取り扱います。したがって専門性が高く、そして高い倫理を持った内部監査人の存在が必要です。内部監査における人材育成や成長は内部監査の質を直接的に左右する重要な要素です。
昨今のテクノロジー企業の台頭により、クラウドやデータ分析、サイバーセキュリティといったテクニカルな面の重要性が高まっています。しかし、一方で内部監査の本質は、独立性・客観性を有する立場からのアシュアランス、洞察、助言の提供であり、監査対象はガバナンス、リスクマネジメント、コントロールです。この本質があって初めて個別分野の専門性があると思います。
この記事の通り、内部監査人は一時のトレンドや潮流に流されすぎることなく、内部監査の本質的な部分の強化に継続的に取り組むべきであると思います。
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