
証券取引等監視委員会は、2020年1月24日に「中期活動方針(第10期)」を公表しました。
https://www.fsa.go.jp/sesc/news/c_2020/2020/20200124-1.htm
SESCは、自らの使命として次の点を挙げています。
証券監視委の使命
的確・適切な市場監視による
1.市場の公正性・透明性の確保及び投資者保護の実現
2.資本市場の健全な発展への貢献
3.国民経済の持続的な成長への貢献
証券監視委が目指す市場の姿
市場参加者が、資本市場の健全な発展及び投資者保護の確保という目標を共有し、それぞれに期待される役割の遂行や専門性の発揮によって、強固な信頼を確立した資本市場
証券監視委の活動理念
公正・中立
説明責任
フォワード・ルッキング
実効性・効率性
関係機関との協働
最高水準の追求
また、これに対応した目標や目標達成に向けた施策を挙げています。
目標達成のための5つの施策
1.内外環境を踏まえた情報収集力の向上
2.深度ある分析と迅速かつ効果的・効率的な調査・検査の実施
3.市場規律強化に向けた実効的な取組み
4.デジタライゼーション対応と戦略的な人材の育成
5.国内外の各機関等との連携
内部監査の視点
金融書品取引業者における内部監査にあたっては、SESCの方針は重要です。これらの活動方針を踏まえ、当局に成り代わって監査を行うことが期待されます。金融庁の検査は、資産査定を軸とした摘発型の検査からがバンス志向・対話志向に大きく変わりました。
一方で、SESCの検査もその色合いを持ちますが、本質的には法令等違反の摘発というミッションが相対的には残っているように思います。 金融商品取引業者はこの点を十分に理解したうえで、適切な監査を行っていくことが期待されるのではないでしょうか。
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