日本公認会計士協会「最近の不適切会計に関する報道等について 」

日本公認会計士協会は、2020年2月14日に会長声明として「最近の不適切会計に関する報道等について」を公表しました。

https://jicpa.or.jp/specialized_field/20200214ghh.html

内部監査の視点

四半期報告制度や内部統制報告制度など、会計監査は強化され続けています。しかし、その一方で東芝やオリンパスなど粉飾決算は後を絶ちません。今回の会長声明も直近の東芝の子会社での循環取引を受けた形となっています。

会計監査もリスクアプローチを採用しています。しかし、財務的な視点が中心であることや、金額的な重要性の観点が強く、金額規模の小さいリスクはスコープに入りません。

一方で内部監査はレピュテーショナルリスクを取り扱います。金額的には小規模であっても報道されブランドを棄損するようなリスクには重点的に対応を行うことができます。それは特に子会社等において効果を発揮します。今回の件は、子会社や関係会社監査における財務・会計面のリスク分析と監査手続を再考する機会になるかもしれません。

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